マレビトの会@アートセンター

昼一で見るつもりが少し遅れて14時前に会場へ。
京都アートセンター講堂/マレビトの会

「ご予約されていますか?」
「いいえ」
「ただ今、沢山お客さんが入ってらっしゃるので、当日券の方にはお待ちしていただいております。よろしいですか?」
「はい」

どっちにしろ正直者の稽古もアートセンターなので問題はない。14時半に再度行くとすんなり入れてもらえる。


展覧会
である。
とすれば。
衝立てが必要だと思った。博物館でも美術館でもいいけれど、ああいうレイアウトで展示物を置いている所はまずない。

あのレイアウトは、

デパートの催事場での売り出し

だ。宝石とか、婦人服とか。
物産展になると、それぞれのブースに高さがあるので、それが「障壁、衝立て」になって、個対個の状況を作り出しやすくなる。けども、宝石とかは基本腰の高さのショーケースに入れてあるので、目の高さはイケイケになる。ので、がらーんと向こうの壁まで見えると言う状況になりやすい。
(しかし、仮に衝立てがあったなら、お客一人当たりの滞在時間は更に伸びる事になっただろうし、30分まちでも入れなかったかもしれないなぁとおもう。)

「展覧会」ではなく「売り出し会場」だという認識。
つまりは自分を「商品」だと認識しているパフォーマーには、すぅっと目がいく。
し、人がいいのか育ちがいいのか、無邪気に無垢に「展覧」されてしまえるパフォーマー(っていうのか?)は、もう、本当に見分けがつかない。
「見分けのつかなさ」こそが、演出意図であることは理解出来る←観客として
しかしパフォーマーとしてはどうだろう?

多分一番面白いのは、そのパフォーマーの内部の葛藤だろうと思う。

人間一人の自意識や羞恥心や自尊心とかが、「広島、(ハプチョン)」と天秤にかかって、で、いい勝負をしてしまう。
「広島、(ハプチョン)」と対置されているのは、パフォーマーの、そして観客の、一人一人の自意識なんだろう。

「自分を感じている」自分(A)がいる。
で、その自分(A)を感じている自分(B)がいる。自分(B)を感じている自分・・・・

という風に自分へ向かう意識は無限にループしてハウリングを起こす。
マイクでね。あるでしょ。キーンという高い音。

力が複雑に働く場所に、新たに作られるルール。
それは前から常にあったように思うけれども、実は、そんなルールはどこにもなかったようにも思う。なにしろ、キーンと言う頭の中の高い音が、思考を鈍らして、よくわかんない。

そんな物と、広島と、がある場所。
で、あるテンションのない人(未パフォーマー)は、もう本当に、僕は「かわいそうだ」と思った。
事実
「何を言っているのか、わからない」
「何を言っているのか聞こえない」
「そこにいた事を忘れてしまう」
「そこに立っていることがわからない」←(いや本当なんだよ。わかんないんだ)


世界はそのようにある。
(結構簡単に世界は再現される。)
世界ではその人達は「そこに立ってる事がわからな」かったりする。
世界ではその人達は「何か言ってるのかどうかすらわからな」かったりする。

本来、その人達の「自意識」は、そんな世界を「堪え難い事実」「受け入れ難い事実」と認識する。
そうすると何らかのテンションがかかる。
どこにだろ?
頭に、体に。
そのテンションがある解放のされかたをする時にその人達はパフォーマーと呼ばれる。
パフォーマンスは世界と観客と対話が出来る。のだと思う。

「聞こえない声」
「残らなかった記憶」
として作品に組み込まれること。
これは「呪い」だとおもう。


そうして、「呪い」ということ自体は、嫌いじゃないのだなぁ・・・私は(苦笑)

できれば「祝福」でありたいけれど。
・・・・・・・・・

私は、基本的に、こういう「複雑な場」(複雑に力が働く場所)に身を置かなければならなくなったとき、出来るだけ、体を「ニュートラル」に置こうと心がける。勿論そのことがかえって「ニュートラルでない」事になったりするのだけれども、それこそ、自分の呼吸や心拍を聞いてやって、生命体としてニュートラルでいるようにする。(それがどれだけ、「変」でも、まぁこっちは入場料払ってんだから、勘弁してよ。)

目を閉じて、耳を澄ます。
子供の目線の高さで辺りを見渡してみる。
(大の字に寝転がりたかったのだが、やめといた)
「王様は裸じゃないか!」と叫びたい衝動をこらえる。

なにしろ。
いろんな事を考えたり感じたりして、脳みそが疲れてしまって、その後稽古に支障をきたした(笑)



だから、正直者の稽古場で「面白かった?」と聞かれて、
20秒ほどの間のあと「面白かった」と答えた田中遊なのです。





















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