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しろくま

原付で帰宅すると、棟の前で娘が友達と遊んでいた。手を振る娘に手をふりかえす。お友達は大体いつものメンバーだった。うちは七棟でその一階に住んでいるニコくんとクレアちゃんの姿が見えないが、きっとパパママにどこかにつれていってもらっているのだろう。駐輪所に原付を停めてまず子供たちの数を数えた。下のマツヤスーパーで半額になったアイスを買って来た所だったのだ。「しろくま」アイスは一箱に確か六本入っている。遊んでいる子等が7人以上いたらちょっとややこしいのだ。ヒー、フー、ミー、…大丈夫。ちょうど六人。
「アイス食べられない人いる?欲しい人はあげる」
アレルギーの事とかがあるから娘の友達に何かあげるにしても気を使う。娘がさっと手を上げたが彼女以外は「要らない」と言った。「これでヒーローに成れる!」なんて思った自分の浅はかさを恥じ、又、少年少女たちの慎重さには頼りがいを感じた。
私は「ほな」といって娘にアイスを一本渡して階段へと向った。すると一人の男の子が私について来た。
「何アイス?」
少年の表情は真剣そのものだ。
「『しろくまアイス』やで」
と私は答えた。
「しろくまはいいわ」
と言って少年は元気良く娘たちの方へ走っていった。

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