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これでいいのだ。

私はコンビニエンスストアーのカウンターの横手に立って自分が注文したアイスコーヒが入るのを待っていた。コンビニ各社がこぞって「淹れたてコーヒー」を販売し始めて三年ほどになるのだろうか?話題になり始めてから「何を今更?」と不思議に思った事を覚えている。そのシステム自体は病院の待合室にも高速道路のサービスエリア、パーキングエリアにもあったものだから「こんな物が今更コンビニエンスストアーではやるものかね?」と懐疑的だった私自身がなんの事はないヘビーユーザーになっているのだから商売というものは何があたるのやら素人にはおおよそ判断がつかないものだ。氷のは言った透明の容器に黒い液体がそそがれていく。ご存知の方も多いかと思うが各コンビニに寄ってその提供方法は若干違う。(勿論味も違う。のだろう)ファミリーマートやセブンイレブンが、レジで空のカップを受け取り自分で機械にセットしてボタンを押す方式なのに対して、ローソンは「手渡しシステム」を採用している。注文を受けた店員は霧吹きでその手をきちんとアルコール消毒し、カウンターの奥のコーヒーマシンにカップをセットする。レジに戻って代金を受け取ると「あちらでのお渡しとなります」とカウンターの脇、横手へ移動するように促すことになっているようだ。私はレジの横から大層繁盛している店内を見渡す。最大4つまで稼働する作りになっているカウンターのなかには二人の店員がキリキリと働いていた。その二つのレジの前にはそれぞれ6人ずつぐらいのお客さんが列を作っていた。外の暑さに比べれば店内は至って快適な温度ではあるが、その暑さにヤラレて飲料水を買うお客さんがそれぞれ焦れた様子で、手で顔をあおいだりしていた。
マシンの方に目を戻すと、コーヒはもう止まっていて私のアイスコーヒーはあとはフタをしてストローが差されるのを待つのみの状態になっていた。店員さんたちを見ると、二人とも大忙しと言った様子でレジを売ったり袋煮詰めたりという作業に追われていた。勿論私は何も言わずに待った。店員さんが私の所にアイスコーヒーを持って来てくれるのを。同時に少し恥じた。こんなに忙しい時にアイスコーヒーという手間のかかる商品を注文してしまった事を。二人の店員さんはどちらも男声で二十代前半に見えた。彼らの心の声、「空気読めよおっさん…」と言うのが聞こえた気がした。そのせいもある。また「暑いからといってイライラして『コーヒーそれ、できてるやん』などと忙しい彼らにせっついているおっさん」のかっこわるさに私自身が耐えられそうになかったから。
結果、私は目の前のアイスコーヒーが出来上がってから、フタがされて出てくるまで五分ほどを無後ではにかみながら過ごした。
これでいいのだ。

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