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王手1

夕方に帰社すると今日は小型のタンクローリーが会社の前に停まっていた。昨日の救急車には慌てたけれどこれは我が社の日常の風景だ。週に二度、私たちが日々使っている配送車に給油をしに業者さんがタンクローリーでやってきてくれるのだ。現在我が社には、おそらく二十台ほど配送車がある。そのうち半分弱がガソリンの軽自動車で残りの半分が軽油のハイエース、キャラバン、保冷車だ。タンクローリーはそのうち軽油の車に給油をしてくれる。来てくれるのはだいたいが5時半かそこら。その頃ならウチのほとんどの車が帰って来ているからだ。私は今日は帰りの遅いコースの担当になり、帰って来た5時半過ぎに、ガレージ前でちょうど給油業者さんと会うことになったのだ。二階駐車場に上がるスロープで私は車を停めて業者さんに声をかけた。タンクローリーから伸びるホースを持って汗だくになってるのは、眼鏡をかけた男の人で私と同じぐらいの年齢にみえた。
「鍵、つけときましょか?」
「あ、お願いしますー」
給油をする為には給油口を開けなければならないから車のキーが必要なのだ。
「じゃ、つけときますー」
私は車を二階に上げてハイエースを駐車した。まだまだ暑い屋外から逃げ込む様に会社の建物に入り、タイムカードを切って、休憩室で着替えを済ませ、再び外に出てくると、メガネの男の人はスロープにバックで突っ込んだタンクローリーのタイヤに車止めをかましているところだった。

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