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四十五分間の昼寝

十二時までににはまた二分ほどあったが、私は午前中、配達に使っていた保冷車に戻った。木曜日の今日は昼礼がある。朝礼は週に一度火曜日。昼礼は木曜日の十三時からだ。十分前後で終わる事がほとんどだけれど、その十分間の出遅れが、私はどうにも気持ちが悪いのだ。いつもよりも十分遅く出発したら、その分ぐらい遅く帰社する事になる。言ってみればそれだけの事なのだけれど…配達の仕事はイレギュラーがつきものだ。だから勿論時間は日によって前後する。回収先が三間増える事もあるし、荷物がバカみたいに多くなる日もある。いずれ時給で働かせてもらっているのだから、退社が遅くなったらその分きちんと給料は上がる。だから論理的に考えれば昼礼があるからといって、その分どこかで「巻き返さない」といけないわけではけしてないのに、やはりどうしても木曜日は十二時四十五分とか五十分には積み込みを始めたくなるのだった。これは私だけでなく同僚の多くもそうだ。そういうことがあって、だから、十二時の二分前から休憩する車に移動をし始める事に罪悪感はなかった。保冷車の荷台は箱形の「冷蔵庫」になっている。ドアを開けると中はまだしっかり冷たかった。床にはすのこが引かれて運転席側の天井辺りにはクーラーの強力な奴がつけられている。私は靴を脱いで中に上がり込みドアを閉めた。私は暗闇と冷気に包まれて、それから四十五分間、快適な昼寝をした。

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