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日曜出勤

実家で目を覚ました私は、優雅に朝風呂をかましてから、仕事着に着替えて母の原付スクーターに股がって走り出した。日曜日出勤は時間が遅くていいのがせめてものすくいだ。平日や土曜日は六時半からの勤務だが日曜日に限っては八時半に間に合えばいい。この時期でも六時半となるとまだ肌寒い日もあるが、八時にもなると随分と暖かく原付で風を切っては知るのも気持ちがよい。桂川に沿った道を川下へと下っていった。母の原付は、私の原付とは随分乗り味が違った。駆動系のクセよりもハンドルが気になる。僕のよりも加重が前タイヤに乗っているのだろうか?どうもハンドルが重く感じるのだ。「ハンドルが重い」といっても四輪のいわゆる自動車じゃないわけで、バイクの操舵は体重移動による所が大きい。乗らずに押して進む時などは「ハンドルを切る」意識はあるけれど、エンジンをかけて時速30キロ以上で走っているときには「ハンドルを切る」ということはほとんど意識に上らないのだ。右に曲がろうと思ったら身体を右に傾けて、バイクの車体ごと右にやや傾く。そうすると自然にハンドルが右に曲がるようにできているのだ。気のせいかもしれないが母のバイクは私の体重移動に対してレスポンスが悪い気がする。それがヤマハとスズキの違いなのかは僕には知る由もいのだけれど。川沿いに延々と南下してから左折して橋を渡った。空は晴れていたが、少し霞みがかっていた。さわやかな空気の中にも梅雨の気配というか、若干の湿気が感じられた。アイスコーヒーが飲みたいと思った。

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