帰るべき所

夕方。久々に僕は京都芸術センターに行ってみた。最後に行ったは、一人芝居「戯式vol.8」の稽古だから2月の頭だ。2月、3月と二ヶ月間ほど足を運ばなかったことになる。仕事終わりで、家には帰らず直接アートセンターへ向かった。到着して原付のエンジンを止め、門柱にかかったプラスチックのチェーンを外して、原付を押してあるいて進む。二ヶ月ぶりにその敷地の中に入ると「帰って来たなぁ」と思った。

来なかった期間はたった二ヶ月だ。その来なかった間はなんとも思っていなかったのに、こうして来てみるとなんだかえらく長い間来ていなかったような、そんな感覚を僕には感じた。そう感じている自分が少し不思議だった。でも考えてみれば当然かもしれない。とにかく去年、一昨年の二年間の僕は、本当に毎日芸術センターに通うような日々を過ごしていたから。自分の企画がないときも、俳優で出演する他人の企画の稽古があった。それらが隙間なくビッチリとうまっているような状態だったのだから。

出演のオファーが来ないのは辛いものだ。しかし一方でじっくりと時間をかけてラジカルに作品と向かい合える機会でもある。久々に「根っこ」の方まで降りていてみよう。僕は原付のスタンドを立て、ヘルメットを閉まって事務室へと向かった。「演劇で何を成し遂げたいのか?」。帰るべき所。どこかから「おかえり」という声が聞こえた気がした(嘘)

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