浮かない顔してデモに参加する。

二週連続でデモに出てみました。先週も今日も京都です。ほとんど歩いたコースは同じ感じなのですが、先週はSEALDs KANSAIが主催で、人数も多かったみたいです。「Students Emergency Action for Liberal Democracy - s」の「関西」なわけですね。大学生のみなさんがオーガナイズしたもの。やっぱりそれに比べて今日はずいぶんと年齢層が高かったように思います。SEALDs KANSAIのみなさんの多くは多分国会前に言ってらっしゃったんじゃないでしょうか。

シュプレヒコールもですね。やっぱりずいぶんと感じが違うんです。先週と今週じゃ。それもおもしろかった。
結局、今週も先週も僕はただ黙って歩いてるだけでした。「一緒に声を上げる」ってことはどうしてもできなかった。「一緒に歩く」のがギリギリでした。でも切実に「一緒に歩きたい」と思っていました。

「一緒に歩きたい」と思って行ったものの、やっぱりそこは居心地のいいものではありませんでした。どんどこジャンベとかが鳴ってて、それにあわせて歩くのは実に爽快なものなんです。でもそれにあわせてのシュプレヒコールにいちいち引っかかってしまうんです。引っかからなかったコールがほとんどないんです。
つまりほとんどのコールで「戦争法案」と呼称されるわけですが、僕もそう思うんですけども、その呼び方で呼んでいる以上、それは立場が逆の人たちには絶対に届かない声なのです。「安全保障関連法制」なわけですけども、そんなもん長過ぎてコールしてられませんしね(笑。その意味でリズムに縛られない昔ながらのシュプレヒコールも有用性があるのかもしれませんね)ただ、デモ行進自体が、「反対の意見を持つ人たちへの説得」の場では決定的に無いわけですから、まぁそれはそれでいいのかとおもったり…。難しい…。「憲法守れ」とか「戦争反対」とか。そこらはいいんですけど…。先週は娘さんを引き連れて歩いてたんですが、

コール/「アベシンゾー、の、嘘ーを、暴けっ!」
オーディエンス/「アベシンゾー、の、嘘ーを、暴けっ!」
娘/…お父ちゃん?
僕/うん?
娘/嘘をついてはるの?
僕/うん?
娘/アベっていうひとが嘘をついてはるってこと?
僕/…。うん。人間だから嘘の一つや二つはつくもんだと思うよ。
娘/ふーん。

 しばし歩く…。

コール/「アベシンゾー、から、命を守れ!」
オーディエンス/「アベシンゾー、から、命を守れ!」
娘/…お父ちゃん?
僕/うん。これはお父ちゃん、そう思わない。アベさんが、僕らの命を狙っている殺し屋ってことじゃないし、アベさんが僕らを殺したいと思っているということではないよ。と、お父ちゃんは思っているよ。
娘/ふーん…

先週は3〜4集団に分かれて、その先頭にそれぞれリズム隊とマイクでコールを入れる人がついて歩いてたんですね。で、それが大学生のみなさんたちだったのでしょう。娘さんいわく「あ!ラップのライブ?」って(笑)。そうやで、って答えて「ライブで歩くってことやで」ってかわしながら歩き始めたんですけども、小学校二年生だからわかってるんですね。だから、コッチもいろんなこと説明しながら歩くことになって…

コール/「民主主義って何だ?!」
オーディエンス/「これだ!」
コール/「民主主義って何だ?!」
オーディエンス/「これだ!」
娘/…お父ちゃん?
僕/うん。あの、民主主義って大声出して歩くってことではないよ。うん。ただ、その、そういうことも含まれて入ると思う。
娘/「含まれる」?
僕/あの、これも民主主義ってこと。やし、投票することも民主主義やし、アベさんが総理大臣をやってるってことも民主主義。
娘/「そうりだいじん」って何?
僕/(「一番偉い人」って答えそうになって、ぞっとして)…ごめん。ウチ帰ってから、お父ちゃんにわかることを教えるわ。それでいい。ちょっと難しいねん。
娘/アイス買うてくれるんやったらいいよ。
僕/わかった。

今日のコールで面白かったのは
「なんか自民党、感じ悪いよね」
っていうコールへのリアクションが、圧倒的に薄かったこと。先週は逆にそれで盛り上がってるぐらいだったんですね。
僕はさすがに下向いてしまったんですが。でも年寄りはそういうところ乗らないんですね(笑)腰が思いっていうか。「勢いでいったれー!」ってならない。
時々「なんか自民党感じ悪いよね」ってコールが入るんですけど、その度にすっと声のボルテージが下がって、コールをリードしてる人もそれを感じて、2コールぐらいで変えちゃう。「憲法守らぬ、総理は要らない」とかに。そうするとまたぐっと盛り上がる。
それも民主主義ですよね。って、今日は僕一人で横に娘はいませんでしたけど。

政治的であるってことは、結局「我慢する」ってことだと思う。
そりの合わないやつもいるし、何考えてんだかわからない隣人もいる。
でも仕方が無い。そうだもん。

それが嫌だから、出て行けとかやっつけるってことになると、そんな物騒なことはないでしょ?…と、これぐらいのところまでは娘さんにも話してて共有できてるんですけども。

なにしろ「一緒に歩こうとする」こと。歩いてみたらば気に食わないこともあるし、奇行も見掛けるし、行き過ぎや、逆に「なめてんのか」ってなことも見掛ける。でもそれ、当然ですし。

どうにもそりの合わない人たちと、それでもなるべく機嫌良くやっていく方法を見つけること。
その意味でなんとか
「アベは、やめろ!」
というコールが
「アベさん、やめて」
ぐらいにならんものかと。
ならんのはわかってるんですが。うん。

難しい。
複雑です。
人間一人でも複雑なものが何人も何人も集まってるわけですから、当たり前のはなし無茶苦茶複雑なわけです。国とか、国対国とか、世界とかは。

複雑さに耐え、複雑さにめげない。地道にやるしかない。やり続けるしか無い。
こんがらかって絡み合った糸を、「えいや!」と切ってしまおうとしているかんしゃく持ちがいるなら「まあ、ちょっと待ちんしゃい」って言って、でも言ったならその複雑な糸を解きほぐすのは、言ったものの仕事なんでしょうね。

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