ラップの会VS落語の会〜衣装についての考察

いよいよ明日が京都俳優ラップの会の初戦となる。という金曜日の夕方、このタイミングではたと気がついた。

「衣装ないやん!」

大ピンチです。明日は朝から仕事に行って昼上がり→現場直行なので衣装のことできるのは今日しかありません。また今夜のリハーサルが終わって家に帰る頃には娘さんも奥さんも寝ていますから「タンスひっくり返して」というのは不可能です。急遽、リハ前に一旦帰宅することにして、いやそれにしても「家にも無いんちゃうん?」と。買いに行く時間ももうありませんし…。焦る私。いやこういう時こそ、そう。見習うべきお手本はすぐ近くにありました。そうファックさん。彼のまっすぐさ。僕はつい先日それを見習おうと心に誓ったばかりでした。

二ヶ月ほど前の定例会で、妙にファックさんが腕上げてきたので
僕「どうしたん?」
F「いや、最近『ラップ日記』はじめまして…」
僕「なにそれっ!?」
(どうやらそれはラップの上達法らしいのです。)
僕「そんなんどこで仕入れたん?」
F「『フリースタイルラップ』『上達』『方法』でグーグル検索しました!一発っすよ!」
グッと親指を立てた彼の口元からは白い歯が溢れ、ウインクも実にどうにいったものでした…

僕はiPhoneでグーグル先生をたたき起こし、まっすぐにマイクに向かって話します。

僕「『ラッパー』。『服装』」

音声認識は今日も良好で検索窓にサクッと表示。…うん。活字で見ると相当な「まっすぐ」っぷりです。
これが終わったら『検索履歴』『削除』ってのでもう一度グーグル先生に聞いてみることにしましょう。今後「ら」って入力する度に「ラッパー 服装」って候補で表示されるのはちと堪え難い…。
「画像検索」しますと…ほほう。なるほどなるほど。

「ラッパー、服装」の画像検索結果

うん。無い。

無いが、無いでは済まないのでとにかくザラっとスクロールして、とりあえずある程度類型に別けて把握してみる。もちろん帽子、アクセサリー、上着、ズボン、いろんな取り合わせが可能なので、イメージとしてはファストフードのセットをイメージしてみる。牛丼に卵載せるとか、ハンバーガーにチーズを挟むけどピクルスは抜くとか…。その中からある程度定番であろうセットを抜き出す。

A)「ワイルドセット」
タンクトップ、サングラス、バンダナ、ワークパンツ

B)「ベーシックセット」
Tシャツ(パーカー、大きめチェックの半袖シャツ)、ダボっとしたパンツ、キャップ。

C)「それ以外」
ツナギ、ジャージ上下、タキシード、などなど。

ジャラジャラしたアクセサリーはまあどのセットにもつけられる。トッピングのコーンとかですかね。

ふーむ。改めて無い。
まずAに関しては、基本ガタイが良くないと成立しない。筋肉ムキムキかあるいはタトゥー入れてる必要がある。のでこれは無理。Cはこれ「ラップ上手い」から個性的でも許されるわけですから、これも却下。
自宅のありものでBセット近辺に使えそうなものをまずサルベージ。
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帽子。結構持ってる。でもつい今100均で買ってきた水色キャップが最右翼か。



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パンツ。短パンも意外と多い。ま、上をどうするかよね…


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上。とりあえず半袖はマズイ気がする。のでロンTとパーカー、と名前わかん無い「長袖のテラテラした素材のポロシャツ」?これ実はすごく気にっている。でもうーん。義弟(服飾デザイナー。ちなみにタトゥーあり)がくれた蛍光パーカーか?

・・・・・・・
帽子がハットならテラテラシャツもいいけど、でもそれもはや、僕の一人芝居の時の衣装だし…。キャップなら大体なんでも行けるか?バンダナも100均で買えるし…ってか、さっきの画像検索によると、ボウズ頭は帽子無しでも有りみたい。なら、無しにして…って、それタダの「おっさん」だもんなあ。それでもいいか?うん。別に僕、ラッパーじゃなくていいし…。真面目な話をすると、今正直者の会でやってる「戯声」と言うスタイルとラップって本当にいとこか兄弟の関係にあって、あとインプロも同じような親近の関係にあるのです。なもんで本当純粋にに演劇表現の幅が広がるなと思ってやってるもんですから、「ラッパーです」って格好しなくても。ねえ…

いや待てよ。僕らの根っこを思い出そう。そうだ

「京都役者落語の会」と敵対する為に我々は結成された。
と、まあそういう設定だ。つまりコリン星がどうとか10万52歳とかそういう類のやつです。でもそういうの大事じゃないですか?でやはり奴らは落語する時に着物を着るわけですよね。多分その記号は僕らも必要なんだろうと。とにかく恐れずキャップを被ってみろよ、僕!奴らだってきっと最初和服きるときはためらったはずです。でもそこを「浴衣」とか「着流し」とかにしちゃうと、それはもう「落語」をdisってることになるわけです。馬鹿にしてるっていうか。ましてやジーパンで高座の座布団の上に座るってことはしないはず。そこにはやはり「尊敬」がある。僕らもそうです。だから、なんかホームセンターで鎖を買って来て首に巻くことはできるけれどもそうじゃない。中学校のときのジャージをきることもできるけどそうじゃない。きちんと、ラップやラッパーに対しての尊敬を示せる格好。少なくとも僕が腕前をあげるまでは。うん。覚悟は決まった。とりあえずキャップだ。

と言うわけで、上着のセレクトに移ります。が、これがどうにも決め手がない…。頼みのキャップも、100均ですから、引き締め効果zeroです。どうしようか?と途方にくれた時、あるアイテムのことを思い出しました!これだ。これしかない。と言うかなんでこれ忘れてた。


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小汚いパーカーです。もう十年以上着てません。が押し入れの上の天袋の中、衣装ケースの奥底に大事に大事にとってました!背中にある男のサインが刻まれています。

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瘋癲というヒップホップユニットをご存知の方は多くないかもしれません。が、もちろん僕にとって「ラップ」といえば瘋癲のラッパー「B-BANDJ(ビーバンジー)」以外に考えられません。彼のサインが刻まれた。2002年ですから13年前ですね。(確か)フランスとカメルーンのダブル国籍の黒人ラッパー。めっちゃカッコいい男でした。正直者の会に出てくれたんです!

無題-スキャンされたイメージ-61

ラップを半ば馬鹿にしてた僕は、彼のパフォーマンスを真横で体感して震えが来たものです。



無題-スキャンされたイメージ-64

しげやんとセッション!奇跡的です。



黙れ2

そう、僕(京都俳優ラップの会)と岡嶋さん(京都役者落語の会)はこのときから戦う運命にあったのかもしれません…



無題-スキャンされたイメージ-021

若きMCFJも!(小川直也じゃないよ)
そして、思いっきりついでにこの人も!



無題-スキャンされたイメージ-43

これが誰なのかという名前はあえて明かしません。ある年齢より上の京都の演劇人にとってオンリーワンの人物です。R.I.P.


そんな訳で自主練もせず長々ブログ書いちゃいましたが明日から本番です。楽しくなりそう!ぜひぜひお越しを。そして「ラップの会に入らないかい?」
お待ちしてますー!一緒に落語の会の悪口を言いふらしましょう。







もう、ボンドのカスとかペンキとかついててくそ汚いですけど、魂借りてきます。バンジ。

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