岡嶋秀昭さんについて。

岡嶋秀昭さんのこと。

初めて出会ったのはおそらく大学4回生の時だと思います。本当はそれよりも前に会っているのかもしれないけれど、はっきりと覚えているのはその梅雨の時に行われていた劇団衛星の「総理保科仙吉」という作品での彼の演技です。

決して細やかではなかったけれど華があったし、何よりもはっちゃけていました。
終演後にご挨拶したときに舞台上とは違って彼がすごくクール、
と言うよりはシャイ、
というよりは陰気くさい人間だということがわかり、僕は少し安心したのを覚えています。だって普段からあんなにパワフルな男だとしたら、とても仲良くなれない(笑)

少なくとも当時は、誰かが彼について話す時、多くの場合「普段の彼と舞台上の彼とのギャップ」について言及されたように思います。「舞台上ではあんなに弾けているのに、普段はむっちゃ地味なんですよね…」あるいは
「本人むっちゃ暗いのに芝居になったらむちゃくちゃカラフルよね」など。
そしてその「誰か」はその後大抵こう続けます。
「びっくりするよねー」

前半部分に関しては全くそうでしたが、後半部分に関しては僕はほとんど同意できませんでした。びっくりするようなことじゃない。「舞台の上と外とでギャップがありそうかどうか」は、それこそ彼の演技からなんとなく僕には伝わってきていたのだろうと思います。だから「びっくり」じゃなくて安心したんだろうと・・・

同年代でも、はっちゃけた役者さんは少なからずいました。でもそのうちの多くの人は同時に「軽い」という特徴も抱えてた。ネズミ花火みたいな賑やかしさというか。
彼が異彩をはなっていたのは、きっとそこが違ったんですね。
「地に足のついた弾け方」と言ったら良いのかな。「勢い」だけじゃない。むしろ重たい機関車がジワリと前進するように、その時聞こえてくる汽笛のように。弾けてたけど重かった。
多分そこにあったのは「覚悟」だったろうと思います。

僕も彼も、お互いありがたいことに父親にならせてもらえて、またありがたいことに演劇を続けさせてもらえておるわけですが、その岡嶋秀昭さんが一人芝居をされるのです。今週末。彼の、初の一人芝居で、また彼の初の自主企画(?かな?不確か)
十八年ぶりに、彼の「覚悟」を見に行こうと思います。

みなさんもぜし!



OKage演劇公演
「阿久根弥五郎の世界」
9月21日19:00
9月22日11:00/14:00/17:00
アトリエ劇研にて
前売:1500円 当日:2000円
web:www.okage2013.com

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