「日曜月」というタイトルです。ご無沙汰です。

皆様。ご迷惑をおかけしております。田中遊です。お元気でしょうか。

さて、次回公演のwebページを作りました。簡単なものですがまた見てやってください。そして予約を入れてやってください。
「日曜月」公演ページ

そっちの「作品について」という所に書いてある文章そのままなのですが、こちらにも貼付けておきます。以下


「暗礁に乗り上げた船」「夜の底のブランコ」

今回はとてもとても難航しています。

って、作品を紹介する文章としてはどうかと思いますが、本当にそうなので正直に書いてしまおうと思いました。正直者の会ですし。「難航」という言い方は実はまだ生温い。本当の所「暗礁に乗り上げている」という感覚をもっています。(大きな声で言う事じゃないですが…)「そうか、なるほど。これが暗礁に乗り上げるってことなのか…」なんて妙に感動するぐらいに。今回、私が感じているそれは、今までとは少し違っていました。勿論今までだって毎回「順風満帆」なわけじゃありませんでしたし、そもそも演劇というもの自体が「順風」の中を走る乗り物ではないのだろうと思っています。毎度、苦戦し頭をかきむしりながらの創作です。しかしどうも今回の「難しさ」は質が違う。何だろうこの「質」は…?
と、そこまで考えて、ようやく「あ、そうか」と気がつく事がありました。気がついた後から思うと「何でそんな事を気がつかなかったんだろう?」というような事です。

それは「私は今。できれば、深く何かに付いて考えたくない」し「私は今。できれば、何かに付いて敏感に感じたくない」ということです。非常にシンプルで、かつ、それだけに手の打ち様があまりない事実でした。暗礁に乗り上げた船は、嵐にあって進路を狂わされたのではなく、手持ちのコンパスが壊れていたのでもない。私は自分で、自分の感性を不活性にしようとして、そしてそのようにしていたのです。お芝居を作っていく上で「感性が不活性」ということは、もう船のエンジンが全く動いていない状態とでもいいましょうか。分厚い手袋をはめたまま広辞苑のページをめくろうとするみたいなもので、そりゃうまくいきっこない。カサブタと同じ働きをする「外層」が私の思考や気持ちをすっぽりと覆っているのだろうと感じています。「考えたくない」「感じたくない」というのはそういうことだろうと。そのカサブタの中で刺激から隔離されるなかで、少しずつ治っていく。そう言う「心」と「心を取り巻くもの」との働きが、こんな私にも、私の中にもあるのだ。その発見はなんとも新鮮なものでした。

「暗礁に乗り上げた船」は、決して「今すぐ沈む」わけではありません。タイタニックとは違うのです。逆に(岩礁の上にいるので)ひとまずは「今すぐに海の底に沈む」恐れはありません。でも、「本来、水面下にあるべき箇所」「目には見えず、意識にも上らず、しかし必ず潤っているべき所」が、今、風に吹きっさらされて、刻一刻と乾いてゆきます。しなやかさをなくし、乾燥し、密度を低めていく…。このままここにいたならば、ある日ある時、船体は一気に「あっという間」に瓦解するのでしょう。寄せる波は、不定期に、船尾をもちあげられて、船首を引っ張る。その度に船はその身を揺すり「ギシギシ」と音を立てます。
「ギシギシ…」
その音は夜の底で揺れているブランコの音でした。
「明けない夜はない」というけれど、「明けて欲しくない夜」もある。その帳(トバリ)の中で、そのしじまの中で、できればなんにも感じたくない。感覚も思考も遮断し、自分の膝を抱いて、ただただ「朝が来ぬこと」を願うような。その夜の底の公園でひとりでに揺れているブランコ。

そんな世界をモチーフにして作品を作ろうと思いました。そして、でも「夜」だと本当にどこにも行けず何もできない気がしたので。つまり「公演ができない」という予感がしたので(笑)お話自体は「昼間」にしました。
日の光りのある時間。活動的な時間。 なはずなのに、なにかどこか、そうでもない気分。「今すぐにしなければならない何か」が有る気もする。でもそれ自体が「夢の中の話」なんじゃないか?と呑気に構えて、ゆったりしている自分も居る。
日曜日と月曜日の、ちょうど中間地点。もしくは「日曜日であり月曜日である」ような「曜日」について。

・・・・・・・

を、相変わらずの戯声スタイルで、肩の力を抜いてパフォーマンスできれば良いなと考えています。「代理人」はいつでもどこでも出て来られるので、出てくるかもしれません。し、でてこないかもしれません(苦笑)

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