ピンク地底人からエコール・ド・觧火まで

ブログの更新が滞っておりました。気にしているのは自分だけなのでもう良いかとも思うのですが「もう良いか」つったらこのブログ自体がもう良いことになるので、初心に戻って「雑記、備忘録」として書き始めようと思うわけです。

2月16日(土)ピンク地底人「散歩する侵略者」@アトリエ劇研を観劇。とってもとっても面白かったです。ともあれ台本がとても好みだったんでしょう。ただそれだけじゃなく、演出も俳優さんたちも好きだったのだと思います。特に誰という事はなくて、みんななんか俳優さんがちゃんとしてたなぁ…。そうぞうだけれども、例えば「所有の『の』という概念が奪われた人」を演じなければならない、となった時に、やっぱり自覚しなければならない部分というのがあるんじゃなかろうかと。(知らないけれど)普段感覚でやってしまっている演技を立ち止まって、大げさにいうなら少し哲学的に演技って何だろう?って考えるようなきっかけになった可能性はあるなぁ、俳優さんたちにとって…なんてことを勝手に想像しておりました。演出も好きでした。アイデアとしては思いつくのかもしれない(実際僕もあの手の事はよくやるのですが)し、またやってみりゃ分るんですが、そうとうバランスの調整に苦労するんです。音響さんの方で「紗をかける」ようにして音を入れてトリートメントしてたんですが、まぁそうするしかないかなぁと。にしても部分的にではなくてそれを全体でやってしまうってのはそうとう思い切った事で、また労力がいる事だろうと思うのです。それはすごいなぁと思いました。ただ難が無いわけでもないだろうとは思います。台本に依るんだろうと思うのですが、どうしても散漫になる。(からこそ、その「音効」を除外した時の集中が効くのですが)なので「集中のしどころ」を見誤ると損するんだろうなぁと。もう二週間も前の記憶なのであれですが、僕がどうだろうか?と思ったのは最初の病室(?)なのかな?のシーンです。「しんちゃん」とその奥さんとの会話のシーンなのですが、あそこでの「奥さんが出さなければならなかった情報量」がとんでもなく多かった。が、それが「病院のse」で流れた。それは実は重大な損失ではないか?と感じたのを覚えています。「ダンナとうまく行っていないある程度結婚生活を経て来た奥さん」からスタートしてラストへたどり着く奥さんの流れが、・・・うん。四コママンガの一コマ目が抜け落ちてるような印象です(勿論見終わってから考えているのですが、こんなことは)

あと、もう一歩ラディカルな事かもしれないのですが、どうしても「聴覚」というのは「個人的」なものだと感じました。これはうまく言葉にできない(する労力が今割けない)のですが、「視覚」はある程度「パブリックな視野、視覚」ってのが可能な気がするのです。気がしてるだけで勿論幻想なんでしょうが。

どういうことかというと、あのお芝居の場面となっている「とある日本海に面した街」が全く見えない。
田中遊は京都市に住んでいますが、普段「京都市」とか意識しないんですね。「個人」にとって「街」というのは、少なくとも「聴覚」で捉えられるものじゃない。(勿論視角でも捉えらんないんだけれどもね(笑))ただ幻想としては「街を捉えた映像」というのはあり得る気がするんですよね。なんかいろんな場面がフェードクロスしていたり、随分上空から街全体を捉えていたり、視点をカットバックで行き来したりなんてのも「その目線の起点としての主体」をぼやかす、否定する効果があるだろうと思ったり。

あの演出は「蟻の目線」をすごく強いてくるんだと思います。で勿論作品によって「鳥の目線なんて要らないよ」というものはあるのですし、「書きたい事」と「やりたい見せ方」との相性だろうと感じました。又オリジナルの脚本での作品を是非拝見したいと強く思っているのです。

あんまり面白かったのでオヤジ殿おふくろ様に押し売りして見に行ってもらいました。後日感想を聞いたらば、どうもイマイチのようでした。オヤジ殿は
「例えばこの客席に、あの宇宙人がいて、このお芝居から『概念』一般全てを奪ったら何が残るんだろう?」などと考えて見ていた。のだそうです。
「概念と情念と、僕が演劇でみたいのは多分「情念」の方だ」みたいなことだと思うんです。
それはそれでなんか理解できるなぁと。

あ、いかん。ペース配分考えないと。
尻切れですが、次
17日(日)
ラップの稽古!の予定だったのですが、勝手を言いましてキャンセルしていただきました。団長、ごめん。「俳優の意識」の方が佳境、というよりはいい加減にせんともうしんどいなということで。そちらを優先。したものの、書き終わらず。ぐぐぐ…

18日(月)
正直者.lab稽古。廣瀬が遊びに来てくれる。何故か廣瀬が遊びに来てくれるときは参加者が少ない。(笑)おかげで濃密な時間。というか「言葉」を扱い始めるとどうしても「沢山の人数で一斉に」というのが難しくなってくるんです。端的に、「隣でやってる人の声」が干渉しあうからなんです。

19日〜22日
「俳優の意識」にとりあえずのメドを立てる作業。もう体についた汚れ穢れを払い落とすような感覚でパソコンに向かって文字をうち、削除して行く。泣きたくなる。

23日(土)
16時から正直者の会.labの板倉さん、去年トランク企画でご一緒させていただいた酒井さんが出演されていたお芝居を一坪シアタースワンに見に行く。その後劇研での「富士山アネット」もはしごする。どちらもハラハラドキドキでした。特に後者は「保険入ってるよね?」みたいな事ばかり考えていました。
うーん。いろいろ書きたい事があるのですが、割愛(無念。ペース配分間違えましたね。)一点だけあるとすれば富士山アネットさんはロングランをするべきなんです。とっても刺激的な舞台だったのです!でも僕は俳優目線で考えてしまいますから、なんだろ?「割にあわん」気がするんですかね(笑)あんなのはもっともっと沢山の人に見てもらえた方が良い。(当たり前なんですけどね)再生産されるべきだと思うんです。でもその為には「何度も見たくなってしまう完成度」が必要だろうし、同時に「ふらっと来てみた人を引きつけるキャッチーさ、シンプルさ、シンボル」が必要なんだろうと思いました。フレームとしてどう言う興行をされたいのか?ということに作品の内容も大きく左右されるよなぁなんてことを考えました。とにかく大きな怪我がないように。保険に入ってますように。

24日(日)
娘と二人で実家に帰って焼き肉をごちそうになる。

25日(月)
15時からエコール・ド・觧火。これは説明するのが、難しいのでまた次回参加した時にでもちゃんと内容を書きます。感嘆にいうと俳優同士の勉強会のようなもんです。と僕が断じて良いものかが分りかねるのでということなんです。そんなのを経て、正直者の会.labの稽古が19時からでした。


何しろ「俳優の意識」が一段落したので、目を背けて来たいろいろなタスクに向かい合わなければなりません。
ブログもまたゆるく続けて行こうと思っています。

おやすみなさい

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