地産地消と、よく言われる。地(じ)の物を食べましょうと。
「時待ち食」というのも最近よく言われる。旬のものを旬の時期まで待って食べましょうと。

輸送コストとか、時期を人工的にずらすコストだとか、それに伴うエネルギーの消費だとか。
つまり「省エネ」だよ。ということ。付け加えるなら、「なんかイキだ」というきもする。
そっちの方がやっぱり好きだなぁ。僕は。

多分職場の休憩室で見たテレビで「野菜工場」というのを見た。まさに工場。大仕掛けの工場。
土を使わない。有機物を溶かした水で栽培するのだという。人工的に作った光を当てて、病院のカルテをしまっとく棚みたいに、何段も重ねられた「床」にレタスがなっていて、定期的に動かされる。工場長が「害虫がいない環境で育てられるので無農薬です」「地植えじゃないので、面積を何倍にも使えるので生産性が極めて高いのです」と誇らしげだ。
そっちは僕は嫌いだなぁ。
そして、でもそっちの方がつまり「生産性が高く」「効率がよい」わけだから、値段が安く、しかも安全?
なら買うよね・・・。

うーん。なんだろう?このいやな感じ。
多分、僕は「安いの買っちゃう」人だからだろうな。実際「タイ米もおいしいじゃん!」とか言って食べてたし・・・

一つは、内田樹のブログからの引用の(それ又引用ったけど)「雇用の確保」という意味で、「非効率」「生産性の低さ」というのは、やっぱり必要なのだろう。と同意する点。
もう一つは、この「高速化、規模の拡大傾向」というものが、「資本主義」の正当で極めて妥当な当然な、要請で、でも、もうこれ以上むりだろう。という体感。今回のTPPでいきなりついて行けなくなる、ということではないが、このベクトルの行く先を見るにつけ、そしてこれ以上スピードが出始めるとこの先絶対に止まれないということも感じる。
以上二点によってやっぱり僕はTPPには賛成出来ない。

いやだって、もう、本当について行けないスピードですもの。世の中何もかも。おふくろがネット触ってみたいって言ってて、手伝ってやろうと思いますけどね。
僕がおじいになったときに、この加速度から考えたら、もう、僕の脳にアクセレレーターを移植手術しないとついてけない「スピード」「規模」を資本主義は要求するだろうと。そう思うのです。
それでも、「そう言う環境で生まれて、そういう風に育った人」はきっとやってける。
ダイオキシンや放射能に耐性のある人類がこの先生まれるかもしれない(というか、進化論的に言えば、そう言う人々が突然変異的に現れて、それ以外の人々が死んでしまうので、そう言う特性を持った人々の子孫が繁栄する。だから多様性が必要なんですがね)

にしてもですよ。この速度と規模は、「成功」「成果」も拡大するけれど、
「失敗」「損失」も、それと全く同じ比率で拡大するのです。そりゃそうでしょう。

つまり「野菜工場」に電気を送るプラントに不具合が出れば、その作物を食べる事は出来ない訳です。
野菜工場に電気がいかなくなると、食べ物が出来なくなる。

「太陽が光ってて、地面があれば、効率悪いけど、食べる菜っ葉はいくらか出来まっせ」というスピードの農業従事者が一人残らず消えてしまったら?そんなに危なっかしいことはないんじゃないだろうかしら?

日本の農協にも「規模をでっかくしろ!」と指令が出ているらしいですね。つまりその方が「効率的」「生産性が上がる」から。それはまさにそうなんです。
生産性だけから考えたら、例えば「お米はタイで作りましょう」「自動車は日本で作りましょう」「薬は中国で作りましょう」「ITの事はインドでやりましょう」という風にして、それ以外の国はそれぞれ輸入する。その方が「経済的」には効率が良いのです。そしてそういうことを資本主義は要求してるのです。日本は「機械作って売って、食べ物とかを買う」という国になった方が、「経済的」にはスムーズで「景気の良い」ことにはなる訳です。
でも、想像すればわかる事ですが、こんなおっそろしいことはありません。タイで洪水があったらコメ食えないんですから。(いや極端ですよ。でも、経済だけ考えるとそういうことになるということです。)
また経済の事だけ考えても「効率」を考えて規模をあげて行くと、いつか「多様性」が失われる。つまり「競争」がなくなる。それはつまり「進化を止める」ということなんですよね。だから「独占禁止法」とかがある訳で。

危機管理、リスクヘッジということからも、
また「進化」の為の競争を確保する為の「多様性を確保すべきだ」という観点からも。
「閉じている」という事に罪悪感を覚えることは無いと思う。今回ばかりは。

自分たちの食べ物を作ってくれてる人たちが「衰退している」というのであれば、自分たちで助けるべきじゃないのだろうか?「よその国はもっとがんばってるで!」と、ケツを叩いて、焚き付ける事が僕は正しいとは思わない。


エネルギーを「省略」するということは、経済的には「悪」なのです。都合が悪い。
やしきたかじんとかが(僕、大嫌いです)「金持ってる奴は新地で飲んで経済回さんと!」みたいな事を言うでしょう。つまり、「無駄遣い」が経済を回すんです。節電したら、電力会社は儲からないですし、電力会社で働く人の給料が減って、その人たちは買いたい物を我慢したりします。そうして経済は停滞してゆきます。

川の流れみたいなもんです。「その川の水源から河口までにある全体の水の量」には実はそれほど意味が無い。
お金の量は決まってますから。安易に増やすとインフレがおこります。
「一定時間にどれ位の量が流れたか」がつまり「景気」なわけです。
だから、川幅を広くして、障害物とか曲がりくねりとかもなくして極めてシンプルな「まっすぐな水路」をつくってやると、水は沢山の量勢いよく流れる。

それはそうです。それは正しい。そしてそのスキームにおいてすら「改良、改善、進歩、進化」して行く為に競争する相手は必要で、つまり「多様性」は担保されるべきだ。とされてるんです。(これは感覚的にいって「ゴマメ」みたいなもんですけどね。スパイスと言うか。)

「日本は日本」で、ある程度の範囲はやってく方が良いと思います。衣食住ぐらいは。

何の為に金儲けをするかですよね。
金儲けが目的なんだったら、もうぼくにいえることはありません。

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