低調3

昨日に引き続き調子良かったときの文章を。

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今回は「設計 ー 発掘」というタイトルの作品です。
おおざっぱにいうと設計と言うのは、「まだないものを見える形にする」
ということで、発掘と言うのは「かつてあったものを見える所に出してくる」
ということでしょうか?
どちらも、その「見える形」というものが、「元の物」とは少し違っている事も共通点かもしれません。
「まだないもの」はまだないのですから、つまり「元」になるものは、その「設計によってこれから作られるもの」を含めた何か。それよりももっとフワアンとしたガスのようなものだろうし、また「かつてあったもの」も土に埋もれて時間が経つと、あちこち痛んだり、壊れたり、少なくとも土に汚れるはずですから。

「思い描く」ということと「思い起す」ということの関係と相似ですね。

僕には三歳になる娘がいるんですが、こいつがもうたまりません。言ってる事が支離滅裂であっちに行ってはこっちに行ってはするわけです。だからこそそれを聞いている時の僕の脳みそと言うのはものすごく活性しているだろうと思うのです。
彼女ももうあと少しすればこんなに訳の分からない話はしないだろうと思うのです。それを僕はとても残念に思うのですが、やっぱりそれはそうだろうと思います。それは世界の中に「系」を見つけて行く。あるいは僕や奥さんや周りの人が設定している「系」を自分の中にも取り入れるということなのです。そういう「共通の系」を持っていないと、他人とおしゃべりしにくいのですものね。外国人と会話が出来ないのと同じ事で。
でもまだもう少し、彼女は「一人」でいられる。庇護されてるから。だから広く一般には汎用性のない彼女だけの「系」を設計したりすることも、まだもう少しあるだろうと期待しているのです。
彼女には見えないお友達がいます。「ミーちゃん」と言います。僕や奥さんには当然見えませんし、彼女も見えてるんだかよくわかりません。「お友達」と書きましたが、これも実はあやしくて、「ミーちゃんはいくつなの?」と聞くと、日によって「あかちゃんやねん」と言ったり「おばあちゃんと、同い年やで」と言ったりします。彼女はミーちゃんのお世話をすることもあり、またミーちゃんに連れられて「いい所」に行ったりもしているらしいのです。
僕の手持ちの「系」では到底語れないミーちゃんの存在を、彼女は本当に感心する位流暢に話してくれるのです。彼女は「「思いついた順番に思いついた事」を話しているだけ」だとは思いますが、だとしても、「思いついた順番」という系は最低限ある。そしてその系の「太さ」というか「強固さ」というものは、多分僕らにとっての「科学」とか「仕事をしてお金を稼いでご飯を食べる」とか「体が歳に連れて弱って行く」とか。そんな「基礎、土台部分」位の強固さで、ミーちゃんはオバァさんだったりあかちゃんだったりしてるんだろうということが彼女の言動から見て取れるのです。

強固さ、切実さ、必然。
他の人にはわからない個人的なそれは、僕らで言う所の「夢の中のリアリティー」のようなものだろうと思います。
例えば僕は夢の中で今までに何度かロバートデニーロだったことがあるのですが、その時の僕は、僕なのです。僕は僕でありながらロバートデニーロだったのです。
普通に。それは普通にそうだったのです。太陽が東から昇るように。日が沈んだら明日が来るように。
他人からするとただ「むちゃくちゃ」「適当なチョイス」に見えるかもしれません。が実は「地球は太陽の周りを自転しながら回っている」というような確固とした法則(普通ってそういう事)によって「私でありデニーロであった」のです。

その法則、系、を自分の中に作ること。新しく生み出す事。そんなことが、俳優に求められる現場なのです。今回。


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求められんのはわかったよ(わかってんだよ)
で、実際どうするのさ?














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